複数要救助者の救急救助プロトコール

「防災航空隊と歩む三重県ドクターヘリ」

 災害時はもちろん、複数救急事案や多数傷病者事案では、ドクターヘリ1機では対応が困難で、県防災ヘリとの連携が必要になってきます。
 三重大学病院救命救急センターでは、原が防災航空隊との連携に取り組んでいます。
 昨年度は防災航空隊員と共に月1〜2回の訓練を重ね、約1年かけて救急救助プロトコールが完成しました。
 防災航空隊の活動は、「現場安全確認」「要救助者接触」「初期評価・全身観察」などを隊員一人で行うため、JPTECなどの従来の活動マニュアルは適用できず、独自のプロトコールの作成が必要でした。
 訓練は座学から始まり、格納庫での打ち合わせや駐機訓練(格納庫内でヘリの機体やホイストクレーンを用いた模擬訓練)と段階を追って進みました。
 訓練では、基本的な要救助者保護はもちろん、R1目線やR2R3の動線、バックボードのベルト長や位置にまで徹底的にこだわりました。
 活動プロトコールもビデオ撮影し、3月には紀南で実機を使った訓練も行いました。
 そして1年のまとめとして、そのプロトコールをまとめた原稿にまとめ、航空医療学会に提出しました。著者は高岡副隊長で、夏には航空学会雑誌に掲載予定です。
 そして、今年度のテーマは「複数要救助者の救急救助プロトコール」。5/7から訓練が始まります。
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カテゴリー: 臨床 パーマリンク

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